【一瞬の風になれ】佐藤 多佳子

一瞬の風になれ Kindle Unlimited

抜き書き

「俺さ」

沈黙を破ったのは、連のほうだった。

「つまんねえのよ。おまえ、いねえと」

ぽいとタオルでも投げて寄越すように簡単に連は言った。

「俺さ、おまえとかけっこしたくて、この部に入ったんだよ」

ユニのままの谷口と目が合った。

「神谷くん!」

谷口は俺を呼ぶと駆け寄ってきた。いや、飛びついてきた。

「神谷くん!」

人の言葉を耳じゃなくて目で聞く

連は連。俺は俺。

誰が何をしようと、俺は俺のスタートをして、俺のレースをしないといけない。

誰がフライングを仕掛けようが、逆にそれに乗って誰が突っ込もうが、関係ないのだ。

まとめ

『スラムダンク』や『ハイキュー』で泣けた人は、

この本でも泣けると思います。わたしは泣きました。

読んだ本