概要
1970年8月、帰省した海辺の街。大学生の〈僕〉は、行きつけのバーで地元の友人〈鼠〉と語り明かし、女の子と知り合い、そして夏の終わりを迎える。
過ぎ去りつつある青春の残照を鋭敏にとらえ群像新人賞を受賞した、村上春樹のデビュー作(Amazonより)
推しポイント
正直、おすすめどころが分からない(笑)
村上春樹のデビュー作なのが売り。と紹介すると怒られそう。
あの状況で女の子と何もないというのは、意外とポイントかも。
謙遜している?
冒頭で文章を書くことについて語られる。
物語の構成?がいいのかもしれない。
夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しか書くことはできない。
そして、それが僕だ。
スピッツの「俺のすべて」の歌詞を思い出して、久しぶりに聴いた。
孤独になれる方法
私はひとりが好きなので、孤独がダメなことだとは思わない。
ラジオって、今でいうSNSみたいなもんかね。
ラジオを聴かなきゃ駄目さ。本を読んだって孤独になるだけさ。そうだろ?
時代は変わっても、本=孤独というのは変わらないようで。
風の歌を聴け
宇宙から見たら、風に吹き飛ばされるチリ程度の存在。
自分の存在なんてそんなもんだ。
我々は時の間を彷徨っているわけさ。宇宙の創生から死までをね。だから我々には生もなければ死もない。風だ。
あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。
おっさんになると、時間が過ぎる速さにビビる。
ほんとに風のようだ。
キャラクター
バーでビールを飲みまくったり、
女の子を介抱して家に連れて帰って裸で寝たり。
オタクだった私には、想像ができない。
でも正直、チャラ男が羨ましくなる。
まとめ
この本には、いろいろな曲が出てくるので、Youtubeで聴きながら読んだ。
ベートーベンが意外とよかった。
人生なんて、ただ風に吹かれて過ぎるだけ。気楽にいこうぜ。
よく分からんが、そんな爽やかさ、チャラさがある。
そこが良さなのかもしれない。