【レプリカたちの夜】一條 次郎

抜き書き

いわれなくても帰るよ、この惚け猿がと捨て台詞を吐いてナシエは往本に平手打ちを食らわし、部屋を後にした。

自我ってなに。そんなの存在するの。それが自我だとどう証明するの。

けっきょく人間はコピーとしてしか生きられないんじゃないかな。自分独自のものなんてないんだ。

読んだ本